アオムシ、チョウになる!

■6月2日
3年生理科で「チョウ(こん虫)を育てよう」という単元があります。でも、実際に育てた経験がないと指導はできません。そこで、アオムシからチョウを育てみよう!ということになり、飼育を始めました。先ず、アオムシ探しからスタートです。大学から30分ほど車を走らせて、畑仕事をなさっている方からアオムシを分けていただきました。写真の通りとっても小さいです。

■6月8日
キャベツの葉を取り替えたり、アオムシを入れている箱を掃除したりして、飼育は、順調、順調とのんきに構えていたら、なんとハチに寄生されていることが分かりました。ネットで調べると「コマユバチ」というハチがアオムシに卵を産み付けることが分かりました。一つのアオムシに80個の卵を産み付け、アオムシの体液をエサに成長するんだそうです。コマユバチがアオムシから出てきたときはとてもショックでした。でもこれも自然の厳しさです。

■6月16日
日が経つにつれ、アオムシが少なくなってきました。卵からかえっても、見れば寄生されています。もう全滅かもしれない・・・と思ってあきらめかけていたとき、なんと1匹のさなぎを発見。フタの裏にいたので気が付くのが遅れてしまったのです。がんばれ、アオムシ!

■6月22日
朝、理科室に行くと、虫かごの中にチョウが1匹。待ちに待った羽化です。3年生理科で学習する頭、むね、はらを確認し、足はむねからでていることもしっかり観察しました。そして、大学構内へ出てチョウを放してやりました。たくさんの卵から1匹のチョウ。自然の厳しさをたくさん教えてくれました。うれしいようなちょっと寂しいようなそんな気分で見送りました。