いつでもすぐに、観察・実験できる理科実験室

小学校第3~6学年で使用するすべての実験器具・備品類はもちろんのこと、質の高い高性能顕微鏡、高精細の教材提示装置、プログラミング用iPad、数種類のプログラミングロボットなど、学習指導要領改訂を見据えた導入を行っています。また、動植物の飼育も行っており、小学校の教室で飼育するための方法も実践的に学ぶことができます。理科は実験道具がたくさんありますが、扱い方に加え管理の方法も学ぶことができます。
理科教師塾では、学生が「知りたい」「分かりたい」「不思議だ」と感じたり思ったりしたとき、いつでもすぐに観察、実験ができるよう準備をしています。すべての実験や管理方法などを体験して自分のものにし、教師力を身に付けてほしいと考えています。

理科実験室

「理科教育法」「理科実験の指導法」などの講義はもちろんのこと、IPU理科マイスターの育成も充実した設備の整った理科実験室で行います。実験台を12台整備した理科実験室は、60人が一斉に学ぶことができます。

アクリル板衝立の設置

自作のアクリル板衝立を設置し、安心して実験ができるよう環境を整えています。

立って実験することを考慮し、机上90センチのアクリル板衝立は塾頭の平松先生の手作りです。多少の力を加えても倒れないよう頑丈に作られています。

高性能顕微鏡の導入

高性能双眼実体顕微鏡25台、現有20台に加えて補充用高性能顕微鏡5台、写真撮影装置を装着した高性能位相差顕微鏡1台、野鳥観察用の双眼鏡13台と望遠鏡4台を導入しています。より効果的に事物現象を観察ができるだけでなく、より質の高い感動を覚えることができる観察機器は、理科好きを育てるには必要不可欠です。

実験器具・備品、豊富な消耗品類

小学校理科の第3から6学年までの授業で必要となるほぼすべての実験器具類、その収納に必要な備品等を整備しました。実験器具を使いこなせる技量を育成するためにも新しい実験器具や装置を取り揃えるように努めています。また、実感を伴う理解をするためにもグループ毎に実験できるよう、台数を揃えています。

化石・岩石

地学の分野は興味をもちにくい学生が多いので、実物に触れる機会を増やして、触り心地や色の違い、重さなどを実感して興味をもってほしいという塾頭の平松先生の願いがあり、ご自身の所蔵品を多数展示されています。

ICT機器の整備

2021年、単焦点プロジェクタ、移動用スクリーン、教材提示装置を最新の機器に入れ替えました。導入された機器はいずれも明るく、高精細。
教育界では一人一台端末の利用が進んだ2021年。教師を目指す学生には、ICTリテラシーの向上が求められています。学ぶ側としてのリテラシーだけではなく、指導者用デジタル教科書を使いこなすなど教師側のICTリテラシーも養成したいと考えています。

プログラミング

新しい指導内容として追加されたプログラミング教育。理科教師塾では様々なタイプのロボットを使いながら指導法を研究しています。
理科教育法では、ipad、プログラミング用タグ、高速充電器が一つにまとめられた12台のセットを活用して授業を行っています。

動植物飼育の飼育栽培・掲示物

教室に入っただけで理科の学習環境が目に飛び込むように、動植物を飼育しています。
7台の水槽にメダカ、オイカワ、アブラボテ、ギギ、ヌマチチブなどの淡水魚。またホウセンカ、インゲンマメ、イネ、ワタなどの植物は季節の変化と合わせながら栽培しています。
自然に触れる機会を増やすだけでなく、飼育方法や見せ方も学ぶことができます。

河川の環境調査

河川の環境調査活動の際に活用するウェーダー、ライフジャケットを揃えています。雑然と積まれたように見えるウェーダーですが、22センチ~3L(足のサイズ)までをサイズごとに並べて管理しています。

大学近隣の赤磐市立山陽小学校5年生の総合的な学習の時間でのウェーダーの着方、安全な活動他のためのサポートも行っています。

収納・管理

各実験器具にラベルを貼り、同時に使う器具類をセットにして収納ボックスに収める、収納棚にラベルを貼るなど、すぐに実験が行うことができるように整え、管理をしています。負担なく授業で実験をするには、こうした収納や管理が大切であることを知ることができます。

IPU水族館・ミニ植物園

第一キャンパス時計台校舎の学生ホールには、理科教師塾が管理を任されている120センチの水槽が2台あります。毎日のえさやり、1か月に1回の水替えを頑張っています。

また、ミニ植物園にもチャレンジしています。雑草が生い茂る空き地を整備して、ホウセンカやワタを育てています。