11月12日、「早島幼稚園で幼児のサイエンスを実践する会」のイベントが行われました。理科教師塾®より14名のメンバーが参加し、幼児にサイエンスの楽しさ、面白さを伝えることができました。年少、年中、年長のすべての子どもの数だけ準備をすることはとても時間がかかりましたが、理科教師塾®のメンバーが寸暇を惜しんで頑張ってくれました。実践してみて、また子ども達の様子を見て学生もやりがいを感じてくれたことと思います。このような機会をくださった早島町教育委員会、早島幼稚園の先生方に感謝申し上げたいと思います。
年少クラス 「風で遊ぶくるくるへび」と「音を楽しむでんでん太鼓」
子ども達が自分たちで作れるよう準備を進めてきました。子ども達が作り方が分からないとき、困ったときだけ、大学生がそーっとお手伝いをしました。保護者の方々のご協力もあり、子ども達は楽しみながら作ることができたようです。完成した後は、自分の作品でしっかり遊びました。くるくるヘビは、自分がくるくる回るととっても面白い動きをするのですが、それに気づいた子ども達は夢中になってくるくる回って遊んでくれました。楽しみながらサイエンスをすることが、この時期の子どもに一番大切なことです。
年中クラス 「反発する力で動く磁石カー」
2クラス合同での日曜参観。保護者の方も大勢ご参加されておられたので学生の緊張はマックスでしたが、はじめに手遊びをして和やかな雰囲気づくりを心がけていました。よくがんばりました。磁石カーの車の型はボックスタイプ、セダンタイプ、トラックタイプの3種類です。お気に入りの型を選んで、自分だけの車を作ります。保護者の方にも協力していただき、形を作って色を塗りました。最後にフェライト磁石をつけて完成させました。
引き合う力、反発する力を確かめて、レースを行いました。子ども達は夢中になって遊んでくれました。
年長クラス「あかりがつくもの発見器ぱっぴか」と「空気の力を感じる落下傘」
一緒に手遊びを楽しんで、ぱっぴかの面白さが子ども達に伝わるように見せ方をしっかり工夫をしました。子ども達の興味が高まったところで、「ぱっぴか」を一人ひとりに渡します。
思い思いの絵を描いて、オリジナルの「ぱっぴか」づくりをしました。そしてあかりがつくものつかないものを発見器「ぱっぴか」を使って自分で見つけます。
「ぱっぴか」のあかりがつく仕組みを幼児なりに理解してもらうため、ふたを開けて見てもらいました。子ども達は興味津々です。
次は、教室中のいろんなものを「ぱっぴかさせよう」と、みのむしクリップ持って、あちこち探検してもらいました。たくさんの発見があったようです。
「電気」は、小学校3年生の理科「あかりをつけよう」で扱うのですが、発見する楽しさを体験してほしいと考え、幼児でも愛着が持てる教材開発を行いました。この時期の子ども達は、自分だけのオリジナルの発見器を作ることで愛着を持つことができ、それにつながる遊びが発展していくと、どんどん興味が高まることが分かってとても嬉しく思いました。
最後にささっと落下傘を作りました。空気の抵抗を感じてくれたかな。