眠たい目をこすりながら理科室へ行くいつもの月曜日。でも一気に眠気が吹き飛びました。
なぜならあの蚕が蛾になってマユから出てきたのです!!箱の中には8匹がいます。成長した蚕は人間のまつ毛のようなアンテナを持っていて、フェロモンをキャッチして異性を見つけるらしいです。その話を聞いて、私はそのアンテナが欲しい!とずっと思っています(笑)
8匹のうち、2匹だけが雄だったので。オスは1匹のメスと交尾をした後、また次のメスへ・・・と1日中子孫を残すために力いっぱい頑張っていました。そのがんばっている姿や愛くるしいおしりに私は目を奪われて、別の作業をしながらも、チラチラと蚕を観察していました。
夕方にもう一度理科室に行くと、箱いっぱいにメスたちが黄色い卵を産んでいました。平松先生に「寿命はどれくらいですか」と尋ねると、「今晩までかな」と仰いました。なんだかとってもショックです。蚕の人生の大部分がマユの中での時間で過ごし、出てきたら子孫を残すためだけに最後の力を振り絞ってるんだと感じたからです。でもその姿は生命の美しさそのもので、崇高です。将来教師になったとき、この感動を子どもたちにも味わわせたいと強く思いました。
GWから蚕の幼虫を理科室で飼っている。葉っぱをひらすた食べるだけで幼虫があっという間に成虫になるための準備に入った。今か今かとそのときを待ち、ついに月曜日、成虫になった蚕がたくさんいた!全身が白く、2本の触覚(フェロモンをキャッチするらしい)があり、とてもきれいでした。よくよく観察してみると、雄が2匹だけで、メスが6匹もいました。中には早速交尾をはじめている蚕もあり、これから子孫を残していくんだなあとしみじみ。幼虫 → まゆ → さなぎ → 成虫 と全ての形態を観察する体験は初めてだったので、初めは、「本当にこんな虫が大きい蛾になったりするのかな?」と思って見ていました。でも、み~んなきれいな成虫になり、見守っていた子が自立したような、そんな感動があり、貴重な体験ができました。
理科室にはすでに百個以上の卵が産まれています。命がつながっています!
蚕蛾のアップです。複眼になっているのが分かります。