理科の醍醐味は、自然に触れて、事物現象を通して自然の不思議さに興味を持つことから始まります。また理屈抜きに、見て、触れて、きいて、におって、味わう、いわゆる五感をフル活用すると、むくむくと好奇心が湧きだしてきます。
おもしろ理科実験室は、そんな不思議で面白くてワクワク・ドキドキいっぱいの場になって欲しいと願い、10種類以上の実験を準備。またボランティアスタッフの学生も予備実験を繰り返し行い、様々な状況をシミュレーションしながら万全の準備をしてきました。
しかし、予定時刻が迫ってくると実験室の前に参加者の列が・・・。そこで急遽15分早めて開場することにしました。すると理科室はどんどん人であふれ、どの実験コーナーも子どもたちでいっぱいです。水中エレベーター、空気でっぽう、ストロー笛、声で回るプロペラは、どこのコーナーでもボランティアスタッフの学生に教えてもらいながら、子どもが自分で一生懸実験に挑戦していました。べっこうあめやカルメ焼きは、名まえを書いて順番待ちをするほどの盛況でした。飼育しているカナヘビの「カナちゃん」に触る小学生、重そうにアンモナイトを持ち上げる小学生、顕微鏡をのぞき込んで動きまわるゾウリムシに感動する小学生など、見ている私もうれしくなる光景でした。
別の教室で行った空気砲は、空気の威力を体感したいと空気を送る小学生、飛び出す空気の塊を体で受たり列をつくって待ったりするまでになりました。どの実験も好評で多くの参加した小学生たちに理科の不思議さを感じ、大いに楽しんでもらえたように思います。
2時間という短い時間でしたが、ボランティアスタッフの学生にとっても私とってもとても、とてもやりがいのあるイベントとなりました。ご参加、ご協力いただいた保護者の皆さま、スタッフの皆さま、本当にありがとうございました。また、サプライズで応援に駆けつけてくれた卒業生のIPU理科マイスターのみなさんに感謝します。とてもうれしく心強く思いました。
理科教師塾 塾長 平松 茂