IPU理科マイスター
IPU理科マイスターとは
小学校理科第3学年から第6学年までの学習内容を把握して教材が扱えるようになり、自らの教材研究と工夫によって児童の興味関心を高めながら、魅力ある授業を展開できる力を会得した者に与える称号のことです。
2016年第1号の授与以降、毎年数名の学生がIPU理科マイスターとして認定されています。
認定者には「認定バッジ」、「認定証」が与えられます。
IPU理科マイスター認定バッジ・認定証
IPU理科マイスター認定バッジは、IPUの3文字を顕微鏡に見立ててデザインしています。
認定証にもバッジのデザインをあしらっており、二つ折り証書ファイル(A4サイズ)に入れて贈呈されます。
IPU理科マイスターへの道
IPU理科マイスターに認定されるためには、空き時間を利用して学ぶ方法と授業を中心に学ぶ方法の2通りがあります。
いずれの場合でも、1講座90分を60回受講した後、2種類の単元で模擬授業を実施して、魅力ある授業を展開できる力があると認められた場合に認定されます。
理科室へいつでもどうぞ!
理科を楽しく教える先生になるには、まず自分が理科を楽しむことです。理科教師塾では、自然の事物・現象にふれて、たくさんの不思議を自ら
発見することを大切にしています。小学校で実施するほぼすべての実験を体験できる設備・実験器具も整っています。理科が苦手でも心配はいりません。
指導力のある教師になりたいという熱意があれば、とことんつきあいます。そして仲間と模擬授業をしたり、サイエンス教室で子ども達と活動したりして「理科に強い教師」を目指しましょう。
理科教師塾塾頭 平 松 茂
経歴
平 松 茂(ひらまつ しげる)
岡山市内中学校教諭、岡山大学教育学部附属中学校文部教官教諭、岡山県教育センター指導主事、同情報教育センター研修課長、次長、岡山県教育庁指導課参事(ICT教育担当)、岡山市内中学校長を経て現職。
岡山県中学校教育研究会理科部会会長、岡山県中学校教育研究会情報教育部会会長、岡山県中学校長会会長等を歴任。
専門は理科教育、情報教育
理科教師塾とIPU理科マイスターの歩み
2020年度
新型コロナ感染症により緊急事態宣言が発令された2020年4月。理科教塾も授業だけでなく多くの外部活動が中止となりました。そのような中、手探りでオンライン理科教師塾が始まりました。授業は、実験の様子をビデオで記録して配信しました。学生にとっても教師にとってもこれまでの環境と違う授業の方法に戸惑いを感じながら過ごした時間だったと思います。
後期は、アクリル板の衝立を手作りして設置するなどして感染防止対策を徹底して授業に臨みました。不自由さはありましたが、対面で授業ができる喜びがありました。外部との活動は難しく、プログラミング学習やデジタル教科書を活用した授業を開発して試行するなど、学内での活動を充実させることに全力を注ぎました。春休みには、少人数に分散しながら淡水魚と河川の環境調査、カモの調査に出かけました。久しぶりの野外活動となりました。
2018年度
2017年度
理科教師塾生も増え、学外での活動が活発になりました。県内の小学校や団体を招いての公開講座、山陽小学校、山陽東小学校での総合的な学習の時間の支援、砂川の環境調査と淡水魚採集などの活動を行いました。また、早島幼稚園でのサイエンス教室や岡山市内の子どもたちを対象に募集したサイエンス教室など、学生の実践力を磨くための活動が次第に整ってきました。
第一キャンバス時計台校舎の学生ホールに120センチの水槽2台が設置され、大学近くの河川や用水路に生息する淡水魚を採集し、理科教師塾の管理が始まりました。河川や淡水魚の学習に役立ててほしいと考え、学生のスケッチや撮影した写真などをまとめた「砂川に住む淡水魚 観察ノート」の初版を発行しました。
2015年度
「理科教師塾」と命名され、高性能双眼実体顕微鏡25台、可動式の電子黒板、教材提示装置等、多くの機器や実験器具が導入されました。その後、研究室の前に「理科教師塾」と明記された表札を掲げたことで、学生の目にもとまるようになり、理科を勉強したいと申し出る学生が増えてきました。
2014年度
理科教師塾のスタートは、二人の学生の「先生、理科をもっと勉強したいんです。教えてください。」という言葉からスタートしました。2014年度のことです。そして授業とは別の時間を見つけては、熱心に理科室に勉強に来るようになりました。